版管理とは

基本オブジェクト(ドキュメント、フォルダー、リファレンス)に設定されている属性値を元に、基本オブジェクトの版を管理する機能です。

版管理対象の属性に同じ値を持つ基本オブジェクトを同一の版グループに所属するものとみなし、メンバーとなる各基本オブジェクトに版グループでユニークな番号を割り当てます。
通常この番号はオブジェクトの新しさを示し、同一版グループ内で最も大きな数値を持つものを最新の版であると定義しています。

版管理属性に値が設定されていない基本オブジェクトは、版管理の対象ではありません。
どの属性を版管理の対象にするかはキャビネットごとに設定可能です。
したがって、版管理はキャビネット単位で行われます。
版管理属性が設定されていないキャビネットでは、版管理は行われません。
版は、一般的には版番号によって識別しますが、利便性のため、それぞれに名前をつけて識別することも可能です。
この名前のことを版名称(版ラベル)と呼びます。 版名称(版ラベル)も、キャビネットごとに定義します。

版管理について
➯ 「版管理を始める
➯ 「版管理の対象から外す
➯ 「ドキュメントを改版する
➯ 「リファレンスを改版する
➯ 「フォルダーを改版する

ここでは、「改版」の操作を例として、版管理について説明します。
次の例では、版番号が1のドキュメントに対して改版を実行した場合に、版番号が2のドキュメントが作成される様子を示しています。なお、版管理の対象となっている属性の値はPhase-1とし、最初は版番号1が最新版であるとしています。

図: 版管理の概要

版管理については、次の操作があります。

版管理属性値は設定、解除できますが、変更はできません。

ドキュメントとリファレンスに対して改版を行うと、操作対象のオブジェクトが所属する版グループ内の最新版のオブジェクトの版番号に1を足した版番号を持つオブジェクトが作成されます。
ただし、フォルダーに対して改版を行った場合は動作が異なり、次のような動作となります。

図: 改版(フォルダーの場合)

フォルダを改版すると、新しい版のフォルダーが登録されますが、フォルダー内のドキュメントについては、新しい版のドキュメントが登録されるのではなく、元の版のドキュメントへのリファレンスが登録されます。

版管理の詳細 ➯ 『ドキュメント管理サービス管理者ガイド
ただし、ドキュメント管理サービスでは、「版」を「エディション」と呼んでいます。

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