ドキュメントスペースでは、オブジェクトに対するアクセス制御を行うために、オブジェクトに「アクセス権」を設定します。アクセス権によって、「誰による、どんな操作を許可するか」が決まります。
たとえば、ドキュメントをフォルダーに登録する場合は、登録先のフォルダーの「エントリー追加権」が必要です。フォルダーからドキュメントを削除する場合は、そのドキュメントの「オブジェクト削除権」と、フォルダーの「エントリー削除権」の両方が必要です。また、ドキュメントの属性を確認する場合は、「属性取得権」が必要です。
ドキュメントスペースでは、アクセス権を管理するために、オブジェクトごとに「アクセスコントロールリスト（ACL）」を使用します。ACLには、「誰にどんなアクセス権を付与するか」という形でエントリーを設定します。たとえば、ACLに次のようなエントリーを設定します。
アクセスコントロールリストには、「すべてのユーザー」と「その他のユーザー」両方のアクセス権を同時に設定できません。
特定のユーザー、グループのほかに、「ロール（役割名）」によりグループされたものを指定することもできます。
アクセス権、およびACLの詳細 ➯ 『ドキュメント管理サービス管理者ガイド』
アクセス権には、次の種類があります。ドキュメント管理サービス管理ツールでは別の呼び方をするので、併せて示します。
表： アクセス権の種類
| アクセス権 | 対応する操作 | ドキュメント管理サービスでの呼び方 | |
| 属性 | 取得 | ドキュメントスペースのすべての操作において必要 | getAttribute |
| 設定 | 属性の変更のために必要 | setAttribute | |
| コンテント | 取得 | コンテントの取り出しのために必要 | getContent |
| 設定 | コンテントの差し替えなどのために必要 | setContent | |
| 表示 | ビュー（コンテントの表示）などのために必要 | viewContent | |
| 印刷 | 印刷のために必要 | printContent | |
| オブジェクト | 削除 | オブジェクトを削除するために必要。ただし、実際には、親オブジェクトのエントリー削除権も併せて必要 | deleteObject |
| アクセス権変更 | オブジェクトのアクセス権を変更するために必要 | changeAcl | |
| 状態変更 | オブジェクトの状態を変更するために必要 | changeStatus | |
| ロック | オブジェクトをロック、アンロックするために必要 | changeLock | |
| 履歴 | 改訂 | オブジェクトの新しい履歴を作成するために必要 | addRevision |
| 削除 | オブジェクトの履歴を削除するために必要 | removeRevision | |
| エントリー | 追加 | フォルダーにオブジェクトを追加するために必要 | addChild |
| 削除 | フォルダーに含まれるオブジェクトを削除するために必要 | removeChild | |
ここでは、アクセス権を表示する手順を説明します。
ワークスペースのドキュメント管理では、アクセス権は表示できません。
手順 ➯ 「オブジェクトを1つ選択して操作する」
アクセス権を変更する場合は、［アクセス権変更］ボタンをクリックしてください。クリックすると［アクセス権変更］画面が表示されます。